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身体の声に耳を傾けるとは? 実際のケースから

実際に、ジャックさんのセッションでどんなことが起こっているのでしょうか?
もうひとつの事例を紹介します。


ケース・スタディー2: “Yes”へと辿りつく

“痛みを取り除こうとするよりはむしろ痛みを感じようとするとき、癒しの神秘の扉が開くのです。”
―“痛みの贈り物”(“The Gift of Pain”) の著者
医師ポール・ブランド (Paul Brand M.D.)とのインタビューから


「身体でどの場所でも私の手を感じたら、その箇所に入っていって感じてみてください。」

― 最近のセッションで私はそのクライエント、エリザベスとここでは呼ぼう、にそう伝えた。
更にそれがどんなふうに感じられるか、できる限り表現してみるように頼んだ。
彼女は喜んでそれに応じてくれた。
私が彼女の筋肉の質感や動きに制限がある部分を感じる一方で、彼女は自分の内で何が感じられるかを言葉にしてくれた。
始めのうち彼女は、身体で感じられる感覚と、心で感じられる感情の間を行き来するような表現をしていた。
そこで良いことを思いつき、彼女が伝えてくれていることをそのまま聞き返して、彼女が心の感情を身体の感覚として解釈できるように促しながら反応を待ってみた。

エリザベスが自分のみぞおちの部分に入っていったとき「すごくいろんなものが詰まっているような感じ。怒りみたいな・・・。」と言った。私は自分の手に彼女のみぞおちのあたり筋肉の緊張感を感じ取った。
「じゃあ、エリザベス、私が手を置いた内側に怒りを感じているんだね。
今度はその怒りがどんな形で現れているのか感じて、それがどんな感覚なのかをおしえてみてくれるかな」とエリザベスに私は言った。
すると彼女は「胃の中に熱い石炭があるみたいで、まるで焼けるような痛みなのよ。それから、その熱と痛みがほかの身体の部分にじわじわ伝わっていってるわ」と答えた。
彼女がそう言っている時私の手の下では、触診でわかるほどの組織の柔らかさが戻ってくるのが感じられたのだ。そしてエリザベスの胸が今までより深い呼吸をしていることにも気づいた。
「熱い石炭みたいな、焼けるような痛みが今丁度この手の下にあるのですね」と私は彼女の表現を使って言った。― すると彼女は「ええそう。でも今収まって来始めたわ」と言ったのだった。

私たちは彼女の身体の部位を移動しながら、同じプロセスをその後20分間続けた。
エリザベスは時々感情的な内容を加えたりしながら、感覚を説明するのに段々慣れていった。
そして突然、「私、離婚してから自分の人生のすべてに“No!”っていい続けてきたんです」と私に打ち明けた。

彼女が打ち明けている間、長年ひどい痛みがあるという彼女の右肩の施術に私は取り組んでいた。
右手で菱形筋をディコンプレッション(手技のひとつ)する一方、左手で肩甲挙筋の付着部を触診していたのだ。

「そうですか、ずっとすべてのことに“No!”って言い続けてきたんだね。じゃあ、エリザベス、この部分を意識してみて下さい。それで“No!”っていうのがどういう感じなのかを感じみて下さい。」そう言いながら私は間をとり、そこから両手を離し、2,3歩後に下がった。
そうすることで彼女が私の手の感触と離れ、彼女自身が身体の内側で感じる感覚を味わえるからだ。
そうしている間、彼女がとても深い呼吸をしているのが見受けられた。

「もしすべてのことに“Yes!”って言ったとしたら、どんな感じになるでしょうね」と私は口にしていた。
そして私は両手を彼女の身体に戻し、いままでやっていたことを続けた。
ただ、今度は彼女が感覚を説明するときには、同時に“Yes”と言ってもらうようした。
エリザベスが“Yes”と口にする度、筋肉の質感が柔らかさを取り戻すのがはっきりと感じられた。
彼女が私の手のある部位に意識を集中させているのがわかった。
ぴりぴりするような感覚と、触診でわかるくらいの呼吸の波が私に感じられたからだ。
エリザベスが自分の内で起きていることを説明することも、静かに“Yes!”と心の中でつぶやいていることも、もう問題ではないように思えた。
手の下では、全てが開放されてゆき、柔らかく暖かくなっていくのが感じられたのだった。
それから10分ほどたつと、エリザベスは笑い始めた。

最初はくすくすと静かに、それが次第に大声でけらけらと変わっていった。
それからやっと彼女は言った。
「こんなことって信じられないわ…身体が全然痛くないの!エネルギーが泡立って溢れているみたい。こんなことが起こるなんて信じられない!」

彼女の言葉を、私はそのままに彼女に繰り返すように伝えると、エリザベスの身体がまったく変わったことを認識したのだった。私は彼女に言った。「きっとエリザベスが自分の身体に“Yes!”って言っているのは、自分の人生に“Yes!”と言っているのと同じことなんだろうね。」

背景:エリザベスは42歳のプロの介護士であり、非常に難しい状態にいる患者のケアを行っていた。又シングル・マザーであり二人の青年期の子供を育てていた。15年前に痛烈な離婚を経験し、今もまだ自分が無価値な存在だと感じていた。彼女は線維筋痛症 (Fibromyalgea) と慢性の関節痛を患い、睡眠から目覚めた後や長時間座っている状態が続くと身体が硬くなると報告していた。


(© ジャック・ブラックバーン2005年) (© Jack Blackburn, 2005)


エリザベス本人より:…ケース・スタディのことは…。正直に言うと、思い出すのに数回ほど読み返さなくてはなりませんでした。ジャックとのセッションでとても深い場所に私が入っていったというのは分かっています…だからこそ、あまりにも深かったので、あの私が経験した“Yes!”を感じた感覚が起こったときの内容があまり詳しく思い出せないのです。でももう忘れません。このすばらしいケース・スタディが思い出させてくれるから―。

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